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悪い芝居vol.11
『キョム!』
作・演出 山崎彬

大阪公演
2010年12月18日(土)〜26日(日)(11stages)
@なんば・精華小劇場

東京公演
2011年1月14日(金)〜16日(日)(4stages)
@下北沢・駅前劇場

 

配役表
女の刑事…西岡未央
男の刑事…山崎彬

第1の容疑者(風俗嬢・清川)…名越未央
第2の容疑者(路上生活者・太田)…谷井佳輔
第3の容疑者(高校生・森本)…大原渉平
第4の容疑者(路上生活者・山本)…北川大輔(カムヰヤッセン)

容疑者・清川の妹…太田彩香(トイガーデン)
容疑者・清川の娘…宗岡ルリ
容疑者・太田の元恋人…大川原瑞穂
容疑者・太田の元同僚…進野大輔
容疑者・森本の友人・奥村龍彦(歌手志望)…池川貴清
容疑者・森本の同級生(鈴木さん)…浅田奈緒子(ドキドキぼーいず)
容疑者・山本の友人…植田順平

演出より(公演パンフレットより抜粋)
まず今回の公演に関わってくれたすべての人々と、お越しのみなさんに感謝します。
そして、今まで出会ったすべての人たちへ。

こみ上げてくるものがあり、それを素材そのまま舞台にのせました。
素材は僕たちです。自由に調理してください。
ややこしい芝居ですが、どうぞ最後まで目を離さず、肩の力入れて観る娯楽をお楽しみ下さい。

胸の中にあぶり出されるみなさんの想いは、この作品によるものではなく皆さん自身によるものだ!
ありがとう。僕はまだもう少し「キョム!」と付き合っていきたいと思っていますからね。

あらすじ(公演前WEB掲載文章を抜粋)
路上生活者の松本さん殺害事件。
容疑者を一堂に集め、劇場型捜査がまもなく始まります。

舞台は被害者の松本さんが越年のために一時的に暮らしていたこの劇場です。

携帯電話の電源を切ってお待ちください。

まもなく、始めます。

アンケートやtwitterでの感想コメント集
●アンケート

・良くも悪くも、心に来るセリフが多くて途中何度か逃げ出そうと思いました。21・男性

・自分の人生がどうなるか、不安になった。20・女性

・いつのまにかはじまってあっという間におわってしまった。
 ひさしぶりにメッタ打ちにされた作品。ボコボコになぐられた感じが胸の中に、頭の中に。36・男性

・クリスマスパーティ断って来てよかったです。20・男性

・素晴らしく愛おしい人間たちでした。21・女性

・言葉が出てきません。でも、汗と涙が止まりませんでした。20・男性

・残った感覚は、いつもの生活じゃ考えないようにしているものばかりで、
 観劇というよりも劇中に叫んでぶち壊したい気持ちになりました。21・男性

・キョム!は一つの作品というより、一つの現実世界そのものであると、心から感じました。19・女性

・いろいろと今、迷っている自分にとっては、救いになったような、見なければよかったような。23・男性

・あのラストは正直悲しかったです。自分の無力感というか、虚無感?
 これも自分の偏った価値のせいなのかも?34・男性

・芝居観た後の拍手を止めたくないと思ったのは初めてです。25・男性

・役者の皆さんの迫力、エネルギーに圧倒されました。19・女性

・人の狂気、苦しみ、悲しみ、泣きながら笑うことの虚無感が残ります。
 すばらしい作品でした。ありがとうございます。20・女性

・うごけなかった。21・女性

・キョム!!!!!!!21・男性

・演劇とはとおいところの人々にも伝わる作品だと思います。19・女性

・価値観をこわしてごちゃまぜにする。この言葉が自分の中にある思考を全て破壊していった気がします。30・男性

・最初は、結構簡単に「死」を扱うなーと「これは世代の差かな」なんて思いながら観てましたが、
 観ているうちにそれは私の大きな誤解であることを知りました。46・男性

・本気でやれ!とか、キョムをうめるとか狂うぐらいさわぎまくる皆さんに熱くなりました。
 途中、芝居と(現実(?))客席との境がわからなくなり、私は見てるだけでいいのか?と思った。23・女性

・2回目です。楽しいだけの芝居ではないのにまた来てしまった。
 なんというか、色々なことを確認するために来たのかも。27・男性

・最後、ドキっとしました。年齢・性別不詳

・舞台上のできごとであることを忘れてしまう程、ひきこまれてしまいました。年齢・性別不詳

●twitter

・ほんま、“明日のための紛失劇”だった。明日のための今日、を再確認出来た。

・出演者たちの、作・演出者のむきだしな生の感情・感覚みたいなものがグイグイと突き刺さってきたな。
 観客を置き去りにして物語を進めながらも、同時に巻き込んでいこうとする、その背反性の同化に惹かれた。

・価値観とか、固定観念とか、なんか今まで信じてたそういうもの全部がどうしようもなくくだらないものに感じた。
 どれだけ考えても答えは見つからない気がするし、たとえ見つけたとしても、それが正しいかどうかはどうでもいいのかもしれない。
 本当に観に行って良かった。

・心に響く舞台。古き良き小劇場の匂いも思い出させていただいた。
 パワーのある舞台、小細工のない表現、同じものを疑いなく追う出演者。素晴らしかった!!

・エンタメとかではなかった。演劇って面白いというより怖いと感じる作品でした。

・何か自分の中にあるものを、全否定されたような喪失感。
 演者との同一化において、同じことが映画やTVドラマにできるのだろうか?

・面白いとかもうよくわかんないけど見て良かったし観た方がいいと思った。

・乱暴に纏めるなら、演劇のリアルとの巧妙かつ命懸けの駆引き。様々な問題を孕んでおり賛否は別れるだろう。

・ものすごくスリリングで悲しい状況を、劇というフィクションの中にうまく入れ込んだ、オトナのエンゲキ。

・感動なんてそんな薄っぺらいもんじゃなくて、どうしようもなさやその名の通り虚無感から涙がでてきた。

・若い熱い上手いくどいストレートでひねくれ過ぎ。でも舞台造りに必死な感じで、なんだか気持ちが引き締まりました。

・気分の良くなる芝居でなかったのは確かだが、演劇にしかできない表現構造。
 芝居に感動やカタルシスを求める人には勧められない。
 だけど、社会におけるいろいろな矛盾やジレンマを突き付けられたような思い。