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山崎彬の A to Z

A あいうえおとかA to Zとか
新メンバーが入ったりして悪い芝居のメンバーがざざっと変わったりしたら、アーティスト写真っちゅうんですか、あれを新しくするんですね。で、それぞれの自己紹介として前回更新時には「〇〇のあいうえお」ってのを書いてもらったんです。〇〇には自分の名前が入ります。そうです。いわば自分のルーツ的なものを「あいうえお」で答えてもらったんです。劇団のメンバー紹介ページって、好きな食べ物とか特技とか趣味とかメッセージとかそうゆうのが書いてあって。趣味なんか困ったらみんな「映画鑑賞」と書いて、ことなきをえようとするわけじゃないですか。そんなプロフィール意味あるのかなあって思って。で、悪い芝居では「あいうえお」を書くことにしました。好きなもの嫌いなものはもちろん、メンバー本人による文章なので人となりも知れるし、何も出てこない文字に対して知恵と勇気を振り絞ってどうやって乗り越える人間なのかとかもわかるし(笑)。よかったらみなさんもやってみてください。さて、今回はA to Zです。どうぞ最後まで全員のヤツ、読んだってください。はじめます。(よっしゃ「A」埋まった。)
B BABY BABY
「あいうえお」で書いてあるもの以外を書こうと思ってたんですけど、銀杏BOYZの曲というかバンドそのものの生き様ってのは個人としても作品としても多大なる影響を受けていますので、やっぱり入れときました。もう20年ほど経つんじゃないでしょうか。20年も前ですよこの曲が。人生で一番歌ってる曲だと。この曲だけはこれからもずっと歌い続けるだろうと。長く続けたからこそ出せる言葉って、なんだかいいじゃないですか。いろんなことがあったけど、今も変わらず歌ってるならいいじゃないですか。結局は、変われる人なんていないんだと。だから想像するんだよと。やらなきゃならないことをやるだけさ、だからうまくいくんだよと。最後まで見届けたいと思います。
C 珈琲貴族エジンバラ
「あいうえお」の方に載ってるルノアールは、おそらく今でも変わらず一番書き仕事をしに行く喫茶店ですけどね、この珈琲貴族もよく行きます。ちょっと値段が高いんですけど居心地がすごく良くて。24時間年中無休なもんでそういうところも助かるんです。どうゆうときに行くかも決めてて、それは「今夜で仕留めるぞ」って時です。日中に書きたいシーンと夜中に書きたいシーンがあってですね、その中で「夜中に書きたくて、そしてもうゴールが見えた」ってシーンを書く時に気合い入れて珈琲貴族エジンバラに向かって、ちょっと高めの珈琲とケーキセット頼んで、「今夜で仕留めるぞ」って思って書きあがるまで、夜が明けても書きあがるまでやる。僕にとってはそんな場所です。書きあがらない時もあるんですけど、そんな日は一旦帰って寝て、また挑みます。何てたって毎回レジで次回から使える100円引き券をくれますからね。来ちゃいますよね。貴族感ゼロの使い方させてもうてます。
D 大東洋
大阪で仕事の時は絶対一回は行くんじゃないんかなあ。京都に住んでた時もHEPHALLで公演するようときは行ってました。正式名称は「サウナ&スパ カプセルホテル 大東洋」です。サウナとお風呂があって、あがって食堂でダラダラして、眠くなったらカプセルに入って寝る。寝相が地蔵、つまり全く動かないのでカプセルでもぐっすり眠れます。「これだけしてもらってこんなに安いの!?」って部分も含めて好きです。
E 江の島水族館
年間パスポートを持ってるんですけども、最近よく節目節目で足を運ぶ場所です。毎回ひと通り魚や動物たちを見て、で、最後はお気に入りの亀を眺めて、ある程度満足したら入ってドン奥の二階にあるテラスに寝そべりながら本を読みます。飽きたら空と海を眺めて、眠くなったら寝て。水族館って場所も好きですけども、気軽に行けるリゾート感も好きで。時間がゆったり流れている場所は、いろんなことを整理してくれます。
F ファミレス
家と喫茶店とファミレスの三角書きをするタイプなんですけど、ファミレスは大体、物語の構想期や執筆初期にお世話になります。朝から行ってモーニングマダムたちに紛れて書き、昼はランチマダムに囲まれ、夕方はティーマダムやティー学生、夜はディナーファミリー、深夜はミッドナイトカップルや優しいヤンキーたちが集まる。時折、会話に耳を向けながら一日中書きます。Fの項目でもうひとつフードコートってのも浮かんで、これも書き場ですね。奈良の実家に帰った時はいい感じの喫茶店やファミレスがないもんですから近くの大型スーパーの地下にあるフードコートで書いてました。物語冒頭は雑多な場所で外からの刺激を受けながら書いて、中身が固まってきたら家で書いて、誘惑に邪魔されそうなら喫茶店に行って、仕上げは家か珈琲貴族、大体そんな流れて悪い芝居の脚本はできてます。泣きながら笑ってるような、哀しみと可笑しみ、それが心地よく混ざってて、それでいて物語もちゃんとあって、ずっと見ていたい役者(あるいは登場人物)がいる。そういうお芝居を作っていきたい。作品としてもそうだし、作るときもロックンロールの精神で、技術と経験に裏打ちされながらあくまで感覚的に。イメージを大切につくて行きたい。そういう思いで最初に役名と相関図を考えます。悪い芝居作りの一歩目は第一作の時から変わってません。あ、ジョナサンです。ジョナって呼んでます。「今日はジョナで書こかな」ってつぶやいてジョナに行きます。ドリンクバーでアイス抹茶オレ入れます。
G GOLDEN LUCKY
榎本俊二さんによる4コマで描かれる漫画。4コマじゃない時もあるんですけど、何と言いますか短いコマで、描かれてない部分への想像を果てしなく膨らませてくれるところが好きです。連載時、読者アンケート最下位を突っ走り続け、逆にそれが認められ、最下位じゃなくなったら打ち切りとまで言われたんだって。一応ギャグ漫画、ナンセンス漫画に分類されるんでしょうけど、僕からしたらそんな既存の枠には収まらない名作。エキスみたいなものは自分の作品にも染みわたってると言えるほど読みました。どんな漫画って言われても「読め!」としか言えないっす。ほんとっす。「ムーたち」って漫画も最高っす。関係ないけど作者と誕生日が同じっす。
H 本多劇場
憧れたり、無視したり、もうやれるだろと思ったり、まだまだだと思ったり。僕、小劇場のパワーもちゃんと伝わる大きさの中劇場がやるのも見るのも一番好きで、本多劇場もそういう劇場で、なので好きです。悪い芝居は大きな劇場でどんどんやっていきたくって、そのやりたい劇場のうちのひとつってことですね。もしやるってなったら僕らもがんばるんで、みなさん、どうぞよろしくお願いしますね。いつもはこんなこと言わないんですけど、初めてくらいの感じでお願いしたいと思ってます。みんなして重い腰あげて新しい本気を出さねばならぬ公演になると。つまりは悪い芝居にたくさんの人々を連れてくるべき公演になると。覚えといてください。みんなして行きたい。なので、やったりましょう。
I IHジャー炊飯器 備長炭 炭炊釜
数か月前に炊飯器を変えたんですね。家電量販店のお兄さんとあーでもないこーでもない言いながら選んだんですね。それがこれ。もうね、全然ちがう、ほんまに。一口食べたときの味と弾力と奥行きのちがいよ。これのいいところは冷凍ご飯にしてチンしたときも炊き立ての感じになるってとこで、これ嘘やろ思って炊いて凍らせて温めてみてくれって言われて嘘やと思って炊いて凍らせて温めてみたら嘘やろって言ってまうくらいほんとでした。もっかい言いますね。これ嘘やろ思って炊いて凍らせて温めれみてくれって言われて嘘やと思って炊いて凍らせて温めてみたら嘘やろって言ってまうくらいほんとでした。ほんとにほんと。嘘やと思って炊いて凍らせて温めてみてください。言いたいことはひとつ。料理を頻繁にするのに、今も古い炊飯器使ってるなら今すぐ電気屋に行くといい。以上です。
J 12
好きな数字。誕生月だったりってのもあるんですけど、文字のバランスもすこぶる好き。僕自分で最近気づいたんですけど、数字マニアかもしれないっす。数学とか計算が好きっていうより、数字を並べたり眺めたりするのが好きなんだと思うんです。野球選手の成績表とかずっと見ちゃうし、SNSのフォロワー数とか投稿数とか、数の多い少ないじゃなくて字面として美しい数の時、興奮します。その中で12がすきだなあと思ってます。「Jは?」って聞かれなかったら12が好きってことに気づいてなかったかもしれないです。「A to Z」は、読んでるみんなと一緒で、自分でも自分を知ってく作業でもあります。やってみたらいいよ。
K 国立科学博物館
上野にあるんですけど、かっこいいんですよねぇ。特別展・企画展っていって期間ごとに展示が変わるんですけど、そこでとりあげるものも抜群にかっこいい。あとはその展示の仕方ですね。かっこいい。博物館とか行きますか? オーディオガイドってあるじゃないですか。500円くらいでいくつかの展示の解説が聞ける端末を借りて周るんですけど、500円ってもったいないなあって思うじゃないですか。わかりますわかります。でもね、500円払ってオーディオガイドありで周ってみてください。「これなしで展示見るの、大損やんけ!」って思いますんで。オーディオガイドの声を俳優さんとかタレントさんがやってたりするんですけど、国立科学博物館のオーディオガイドの声の仕事、いつかやれることを目標に日々精進したいと思ってます。届け。
L LOTTEのチョコパイ
必ず買う作業用お菓子ってありませんか。僕でいうと脚本を書くときなんですけど、必ず買うのがこれです。味はもちろん、何といっても食べごたえが好きっすね。ほんとに好き。ほんとにほんとに。今日は家でやるって日には絶対買う。ほんで時間をかけてゆっくり食べるつもりでいるんですよ。買った時はね。家に帰るじゃないですか。まずひとつ食べるじゃないですか。そしたらふたつめいくじゃないですか。気づけば書き始めるまでに3はいってまうなあ。なんなんですかね、あれは。そうゆう成分はいってるんじゃないのかってくらい好きです。
M M1グランプリ
音楽を聴くだけでその時の記憶が蘇ってくるってヤツ、あるじゃないですか。M1もそうだなって思って。や、ちょうどこの原稿を書いてる時をまたいでM1グランプリがあったってのもありますよ。ミルクボーイがチャンピオンになる前の世界で書いたものと、ミルクボーイがチャンピオンになった世界で書いたものが混在してます。M1を振り返ると、その時々の記憶が蘇ってきて。中川家優勝を拝んだ大学1年の下宿先。笑い飯を初めて見たときにおもろすぎて噴き出した水炊きの白菜。引っ越した直後のまだ段ボールに囲まれた部屋でブラマヨの優勝を見届けたこと。思い出すと、じーんと来ます。高校野球と一緒で知らぬ間に年下のチャンピオンなんかも出てきてさ。一生続いてほしい番組だなあって改めて思った。
N 長久允
今僕が一番面白いなあと思ってる映画監督。他にももちろん好きな作品や監督はいて、書いてたらキリがないので今の一番ってことで。何が好きかって考えたら、映画見たらこの人の作品だって一瞬で感じ取れるとことですかね。漫才で言ったらジャルジャルの漫才とかも好きで、漫画ではGOLDEN LUCKYをあげたように、僕はきっと圧倒的オリジナリティに憧れておるのでしょう。自分的に考える圧倒的オリジナリティってのは、誰もやってないことをやるとか、そういう個性のことじゃあありません。意識された個性なんてはありふれていて退屈で。そうじゃなくって、自分ができることしかできない、それを自分がやらねばならぬ宿命として背負ってつくる作家から、強烈なニオイを発してこぼれ出てしまうもの。それなのになぜか王道やオーソドックスの風味をふんだんに感じとれる、そういうものを指してます。あー好き。
O 小田急線
あなたのことを嫌いな人にあなたが好きって言うと、「なんで!?」ってしかめっ面で言われます。B型ですって言ったときのリアクションに似てます。大体、その人は普段あなたには乗っていません。「あいつはいつも遅延してやがる」ってのが口癖の人も、普段はあなたには乗っていません。「JRとの乗り継ぎを待つ」とかっていって、あなたは終電の発車時間をいつも遅らせますね。そのくせ、新宿方面に行く電車が少し早くつくとなぜかドアを閉めて、発車時刻までフリーズしてから発車しますね。開けてくれよ。また、新宿方面に行く電車は上りと言ってあなたは都市に対して忖度をしていますが、僕は江の島とか小田原方面こそが上りだと思ってますし、あなただって本音はそうでしょう。そもそも名前がそうですもんね。あと、ロマンスの意味をちゃんと知っていますか? 辞書によると「男女間の愛情に関する話、または事件」とあります。なんちゅう名前を特別電車につけてるんですか。そうゆうとことも含めて好きです。
P PUBG
ぴーゆーびーじー。正式名称は「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」。ドン勝を目指すバトルロイヤルゲームです。詳しくは調べてほしいんですけど、僕はこのゲームをやったことはありませんし、やってる友達のプレイを生で見たこともありません。ただ知っています。何で知ってるかって、パソコンで書き仕事する時の作業用BGMをスマホで探していて、このゲームの配信してる人に行き着いて、それをイヤホンで聞きながら書いてるんです。たまたま行き着いた配信の人で、このゲームのことをよく知らないまま、まるでラジオを聞くように聞いてて、何といっても声が心地よいのと、あとはノリもチョイスするワードもちょうどいい。あったかい。面白くしようとも視聴数増やそうともしてないところがとてもいい。作業用BGMとしては最高。最初は一人でプレイしてて、ある時間になると仲間も参戦して、多分そのコミュニケーションのために配信してるんですね。「よっ」とか「ほっ」とか、ジャンプしたり武器や弾薬を拾う時だけに基本的に声を発し、死ぬと「あ~も~」「負けちゃったあ~」「無理だよぉ~」とかは言うんですけど、すぐ切り替えて次のマッチにいくんですね。夜が更けて仲間たちが「明日も仕事なんで抜けます」って言って抜けてくと「おつ~」って言ってまた一人になって、「あと1プレイしちゃいますかぁ」っていって「明日は昼からなんだよなあ」とか独り言でつぶやいて、ほんでランダムにつながった海外の人とDUO(二人一組プレイ)で適当な英語でボイスチャットでしゃべりながらプレイするんですけどそれも最高。ほんとすべてにおいてちょうどいい湯加減。他のPUBGの配信も見てみたんですけど、しゃべりすぎてて無理でした。や、配信なので本来はそうあるべきだし、そっちの方が笑えるし面白いんですけど、集中力を高めてくれる彼のプレイにはかないません。今後も救われたい。視聴数増えて意識されたら困るので教えられません。お仕事はテレビのカメラマンらしいです。(未確定)
Q クエスト
あんまりスマホゲームってのをしないようにしてるんですよ。いつでもどこでもできるってのが僕にはよくなくて、やりだすととことんやりたくなっちゃうので控えてるんですね。ただ一応、仕事がらってのもあるけど流行りのものは一回は手を出すってマイルールをもってて、でもまあハマるみたいになる前に「なるほど~」とか言ってアンインストールするんですよ。そんな私の流れをぶった切ったゲームがありまして、はい、ドラクエウォークです。まあドンピッシャもドドドンピッシャなドラクエ世代ですから、「やだな~やだな~」「こわいな~こわいな~」と、プレイする前に私もイヤな予感を感じてたんですよ。「行ったら最後、帰ってこれない」そんな気もしてたんですよ。一度は流行りに手を出すマイルールマールールって念仏を唱えてインストールしたんですが、もうしたら最後、今もやってます。やることなくなれば固執しなくなる自分の性格がわかってたんで、今はもうある程度やったのであんまり開かなくなりましたけど、ドハマリしてたときはあれですよ。やった人はわかると思うんだけど、スッと帰れるはずの駅からの道にクエストポンポンおきまして、遠回り遠回り、気づいたら自宅の周りは洞窟や街や城ばかり状態。「なんで俺はスマホに遠回りさせらてんだ」って思う気持ちを首を振ってかき消し、夜中にコンビニ行こうなんてもんなんなら「一個クエスト置けるかな」とか思っちゃって、一個クエスト置くためにぐるっと家のまわりを一周してコンビニに行くなんて日もありゃあ、ある夜にゃあクエスト置くために二番目に近いコンビニ(←言葉おかしい)に買い物に行く始末。現実世界とドラクエ世界、どっちを優先してるのかわからなくなってきて、こりゃあダメだって思って自粛しました。ただ、最近開いたら、また面白くなってアプデしてやがんの。まずい、これはまずい。
R ラーメン
てんで食べなくもなりました。食べたいとも特別思わなくなりました。あんなに食べたがってたのに。なんでなんでしょうかね。あんなに食べたいと思っていたのにですよ。今でも食べたくなるラーメンは、2018年から仕事で和歌山に行くようになったんですけど、その和歌山にある「中華そば 味」ってお店と、京都の「しゃかりき」のつけ麺くらいです。「味」の和歌山中華そばはほんまに最高で、あー、これ書いてても行きたくなってきた。最高。和歌山ってラーメンと一緒にゆでたまごと早寿司ってのを食べるんです。早寿司ってのは紀州名物の腐り鮨「なれずし」を十分に発行させていない状態の鯖寿司のことで「早なれ」とも呼ばれています。濃い目の和歌山ラーメンのスープと相性ばっちりです。ちなみに和歌山は小1から小4まで住んでた第二のふるさとです。ぜひ一回行ってみてください。


S Surface Laptop2
2020年現在に僕が使用している仕事用ノートパソコンの種類。2019年にチェンジした。
T 太陽の塔と奈良の大仏様
マイパワースポット。最近行ってないなあ。顔出さなきゃ。行きつけの飲み屋とかある人ってこういう気持ちだって聞いたことがある。こういう気持ちか。
U UFOキャッチャーブーム
ある日、突然ブームがきて、一時期狂ったようにやってました。あれは何だったんだろうか。キッカケは朝昼晩あった予定の昼間がなくなって、ぽっかり空いた時間を埋めるように子供時代以来やったUFOキャッチャーで一発ゲットしましてね、そのー、なんてゆうんですか、取れた瞬間の気持ちよさを知ってしまい、その快楽を求めてやってたんです。昔はなかった自由に使えるお金、大人の財力とでも言うんですか、それを駆使して、時には動画なんかをみて研究して、お芝居で行ったツアー場所でゲームセンター探して珍しそうな台を選んでやって、取って、一人で喜んで、終わるっていうのを繰り返し、ぬいぐるみやらフィギュアがポロポロたまって、ある晩、虚無感に襲われ、何をやってるんやろうと思い、もうやめようと決めて、それ以来やってないです。わずか半年ほどのブームでした。ギャンブルのたぐいは全くしないなんて言ってすけど、あれはもうギャンブルでしたね。やってる時はギャンブルじゃなくて実力だと思ってましたし、そう思ってるのって完全にギャンブルですよね。ほんと一体、あのブームはなんだったんだろうか。
V VISUALBUM
1998年から1999年にかけて制作された、ダウンタウン松ちゃん企画・構成による映像作品。正式名称は『HITOSI MATUMOTO VISUALBUM』。擦り切れるほど見た。今でこそ『ドキュメンタル』とかでテレビじゃできないことをやってますけど、インターネットで動画を配信するなんてこともまだない時代にVHSでリリースされた恐らく歴史上一番最初の「テレビじゃできない映像コント」じゃなかろうか。おもしろいと言いますか何といいますか、めちゃくちゃドキドキしたことを覚えてる。興奮した。デッキにビデオテープを入れて再生ボタン押して、気になったら巻き戻して。スマホで手軽に動画見れるのもいいけど、やっぱあれはあれでよかったわって思う。あらゆるメディアの進化を真っ只中で経験できたことも含めて、この時代に生まれてよかった。
W 悪い芝居
観念しました。一心同体。死ぬときは共に道連れて死にませう。

X XPERIA SO-03K Deep Green
2020年現在に、僕が使っているスマートフォンの種類。けっこう長い。
Y 山崎家
いろんな場所で書いてますけど、文化とか芸術とかが一切ない家庭で育って、その中で映画とかドラマとかお笑いとかラジオとか漫画とか音楽とかゲームとかに自分一人だけ興味を持ってて、別に禁止とかは一切されてなかったんですけど、家の中でそういう話は誰ともできない、かといってSNSもない青年期を過ごしてたもんで、一人で楽しんで一人で妄想の仲間とあーだこーだゆうてました。こういう道に行き始めたころ、何もなかった環境に対してなんでやねんって思いましたけど、それがあったから自分で開拓するしかないって思う人間になったんで、今はよかったなあって思ってます。母はぼほぼぼ全部僕の作品を見てて、「よくわらんねんけど、あれってさ」と結構鋭いことを言ってくれます。余談ですが、母はお芝居なんか一切みない母の友人のおばさま方や、その子供なんかを連れて見に来てくれるんですが、批評家が「よくわからなかった」「これじゃ伝わらない」的なこと言ってる作品ほど、お芝居を全くみない母の友人や子供らに完全に伝わってるときがあって、僕はこうゆうたびにとても大切なことがつまってる気持ちになります。スーパーフラットで見るから伝わることがある。こうゆうことを分かっているか、そうでないかでは、全然違うものが生まれてくると思っています。
Z ザ・ノンフィクション
毎週録画してます。なんでしょうか。ドキュメンタリーって、お芝居のあらゆるエッセンスが詰まってるんですよね。ゆうても作り物ですけど本物の瞬間がたくさんあって。「勉強なるなぁ…」て唸るのって、ドラマとか映画よりもザ・ノンフィクション見てる時の方が多いもんなぁ。最近好きだったの選ぼうと思ってバックナンバー見返したんですけどね、選べませんでした。新・漂流家族も婚活クルーズもシェアハウスも梅湯もいいし、万引きランナーとか親になろうとしてごめんなさいとかは大きなショックを受けたし。生きて~る~生きて~いる~ってことですね。すべてはあの歌に集約されていきます。聞こえてきましたね。聞こえてきました。どうも長い間、ご精読ありがとうございました。

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photo by bozzo