悪い芝居vol.13
『カナヅチ女、夜泳ぐ』
作・演出 山崎彬



2012年6月13日(水)~6月20日(水)
12stages
@in→dependent theatre 2nd

2012年7月10日(火)~7月16日(月・祝)
12stages+1stage
@王子小劇場
真夜中。潮の香り。爆音。煌々と照らされる白い顔。
海の近くに生まれ育って、潮の香りを嗅ぐとイヤでも青春を思い出しちゃう。
その思い出す青春の風景っていうのは、電気消して闇に潜り込んで色んな動画を見て過ごした夜の部屋なんだけど、夏場に窓を開けてたから、そこから入り込んでた潮の香りがフラッシュバックして青春を思い出すんだ、きっと。
実家からすぐの浜には、海なのになぜか河童が住んでるとか言われていて、まあ誰も信じてないわけだけど、高校生くらいのときに、その浜に浮浪者のオバサンが住み着くようになって、
町の人間から魔女だとか呼ばれてた。
河童は信じてないくせに、オバサンは本当に魔女だと思ってた。
「愛に溺れてるのよん。こんなでもまだ自分に期待してるのよん。」
魔女のオバサンは口癖のように言っていた。(続きは劇場で)

スタッフ
【作・演出】山崎彬【音楽】岡田太郎【舞台監督】大鹿展明【舞台美術】進野大輔
【大道具】丸山ともき 本田夏実(劇的☆ジャンク堂) 古山敬典【照明】西崎浩造(キザシ)
【音響】中野千弘(BS-II)【衣装】小柴友美恵【小道具】北岸淳生【演出助手】北岸淳生
【宣伝美術】植田順平 進野大輔【WEB】植田順平【写真撮影】竹崎博人 山口真由子
【広報】渡邊真【制作】有田小乃美【制作協力】寺井ゆうこ(LOTUS)
【制作助手】池川貴清【協力】大阪バンガー帝国 アマヤドリ キザシ BS-II
京都芸術センター 京都市東山青少年活動センター
【企画・製作】悪い芝居

キャスト
  • 吉川莉早
     … 螢
  • 呉城久美
     … 螢B(過去の螢)/ジョイフル
  • 植田順平
     … 螢の父・五郎
  • 森井めぐみ
     … 螢の母・令子
  • 大川原瑞穂
     … 小雪
  • 村上誠基
     … 雄/カレー
  • 渡邉圭介(アマヤドリ)
     … 尾崎
  • 大塚宣幸(大阪バンガー帝国)
     … コハル/ナデシコ/ポパイ/ライス
  • 池川貴清
     … メロン/山岡/王将
  • 畑中華香
     … グミコ
  • 山崎彬
     … ノゾム/バスの人
  • 宮下絵馬
     … 魔女と呼ばれる女

重力に逆らうように (当日パンフレットより抜粋)
4足歩行→2足歩行→肩凝り、または、腰痛→マッサージ。
徒歩→自転車→バイク→自動車→電車→新幹線→飛行機→ロケット。
現在→過去、または、未来。 実家→一人暮らし→実家→一人暮らし。
交際→同棲→ひとりの時間→逢いたい。
地元→都会。 東京→地方、沖縄、北海道、または、海外。
彼女→道行く可愛い子→やっぱり彼女。 子供→大人→子供。
モーニング娘。→僕しか知らないアイドル→言うてもAKB48→からの、NMB48
持て余す時間→売れる→自由。
担々麺→黒ゴマアイスクリーム。 餃子→白飯→餃子→白飯→餃子。
残り汁→水→残り汁→水→残り汁→水。
JPOP→マイナーバンドの曲→敢えてのJPOP。
ゴールデンタイムのネタ番組→深夜のマニアックな番組。
男→女。 女→男。 緊張→緩和。 自分→あの人。

あ、「良い芝居→悪い芝居」もだ。

なんで逆に焦がれちゃうんだろう。ついつい「逆に」とか言っちゃうし。
この作品が、ここじゃない場所、いまじゃない時間を焦がれるものになればいいなあ。
ご来場有難う御座います。あなたが日常に戻ったとき、焦がれる劇団になりたいなあ。
作・演出  山崎彬